潮田 友子
Japanese / English

写真作品タイトル:夕暮れの時間の中で  


潮田 友子

夕暮れの時間の中でー松代09

太陽が西に傾く。斜からの長い光が午後の白ちゃけたまぶしい風景に次第に青みを与え、それらはより優しく親密なものとなる。地平線に光が残り静かに深まった色と物の輪郭は、序々に周囲と溶け込み、あらゆるものが無彩色に同化する。鴉達は、ねぐらに帰る前に一本の電線に大挙して集まりひとしきり鳴き騒ぎ、またそれぞれの方向に去っていく。総ての動きを停止し夕暮れの時間の中に座る。一日の始まり。出来事の時間と空間系列から離れ自由に記憶と物語の世界をさまよう。一人の人間の物語が他の多くの人間の物語と交差する。記憶から記憶へ、連想に身を委ね想念の海を漂流する。
インスタレーション 『夕暮れの時間の中でー松代08/09』は、私や家族の幼少時、思春期や現在を形成している道具類、布、毛糸、手帳、本などから組み立てられている。それらは、長い間記憶の底に眠っていた物でもあり、また他人には、関わりのないような個人的な心象のかけらからなる過去と現在の作られた物語でもある。

1947 宇都宮市生まれ
1972 東京芸術大学絵画科油画専攻卒業
1983 ミュンヘン美術アカデミー絵画科卒業

[展覧会]

1972 個展 村松画廊(東京)
1981/83 「グローセ・クンスト・アウスシュテルング」ハウス・デア・クンスト(ドイツ)
1982 「フリューヤース・アウスシュテルング」ガウティング市庁舎 (ドイツ)
1983/88 個展 コルドンハウス、カーム市立ギャラリー (ドイツ)
1985 「サーキュレーション'85」帯広百年記念館
1987 「和紙の用と美展」山梨県立美術館
1988/90/92「グループ89展」福岡市立美術館
1994 「ファーレ立川アートプロジェクト」 東京
1995 「介在する表現—紙」山梨県立美術館
2004 「ディスタンス」栃木県立美術館
2006/03/06 「越後妻有アートトリエンナーレ」 新潟 
2008 「まつしろ現代美術フェスティバル」  長野
2008 「シシュポス・ナウ展」原爆の図 丸木美術館 埼玉


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