高島 芳幸
Japanese / English / view 1

Relation Oct.2005 in OYA 15x20x6m 2005



高島 芳幸
コンセプト

日本の近代を振り返るとき、幕末の開国(1854)から明治維新、日清・日露戦争、第2次世界大戦とその敗戦、そしてそれに続く経済復興と発展の時代は日本が世界に対し開かれていった歴史であったといえる。開国から始まるその性急な近代化の政策は日本各地にまで及び、ここ松代にも旧松代藩文武学校や松代大本営の遺跡などとして、今もその当時の記憶を残している。
1852年に建設された文武学校は、当時の幕末の藩士に求められた漢学や西洋医学・西洋砲術、武芸などを学ぶための施設であり、近代的学校建築の様式や武芸の指導の方法などを窺い知ることができる。その後、学校は明治に入り兵制士官学校を併設、また戦後は松代小学校としても使われ、多くの子供たちの民主教育の学び舎にもなった。
一方、松代大本営跡は戦争末期、天皇・皇后、大本営、政府機関を東京から移す計画ために、55年前の1944年11月の発破工事に始まり、1945年8月まで日本人や多くの朝鮮人労働者などが過酷な労働を強いられた場所として、今尚ある狂気を孕んだ遺跡として記録されている。
今回の作品は旧松代藩文武学校の剣術場の建物(165平方メートル)とその空間を、松代大本営の象山地下壕建設工事で掘り出された岩石(ズリ)などを使い確認するものある。日本の近代化に伴う内外に向けられた歪も、一緒に呼吸してきたといえる旧松代藩文武学校・剣術場。その約810立法メートルの空間に触れることで、日本の近代150年という時間を共に再考する機会になればと思います。


2009-1985 個展(真木・田村画廊、ギャラリーK、ルナミ画廊、ギャラリー現、GALERIE SOL、SPCギャラリー、ギャラリー彩園子、マチェック他)
2007 第10回 我孫子国際野外美術展(布佐市民の森)
2005 日韓現代美術展「環流―共鳴・共振する場―」(大谷資料館、現代詩資料館・榛名まほろば、ギャラリーGOTMOI/韓国)
2004  国際交流現代美術展 眼差しの東洋・手の記憶―沖縄からの発信―(浦添市美術館・旧国頭村楚州小中学校)
2003  平面と立体の間―インスタレーション・高島芳幸(うらわ美術館)
2000- 1999  国際現代美術展「波動 1999 - 2000」(光州市立美術館・韓国、神奈川県民ホール)



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